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鍛鉄工房oasis

鍛鉄技法による制作は、まず棒状や板状などの鉄材を必要な大きさに用意し、コークス炉やバーナーで熱して赤めるところから始まります。熱く柔らかくなった鉄を、金床の上でハンマーで叩き、冷めて硬くなってきたらまた赤めて叩き、曲げ、延ばしと、地道な作業を繰り返し、造形していきます。量産品ではできない部材の接ぎ方、留め方、手仕事の風合いがいきるひねりや叩きの跡など、細部にもこだわって制作しています。塗料による着色のほか、鉄の素材感を活かした油焼きや、蜜蝋を使用するなど作品の用途に応じて仕上げを行います。鉄は、冷たく硬いイメージを持たれがちですが、熱されると、まるで粘土のように自由で、動植物などの繊細なモチーフを表現することが可能になります。そんな鉄の個性を生かして、日々の生活に寄り添い、新しい風を運ぶようなやさしい作品を生み出していきたいと思っています。