主催:クラフトフェス実行委員会 / 共催:越前市

BESPOKE 伝統工藝|越前箪笥 伝統工芸士 小柳 範和 Norikazu Oyanagi [小柳箪笥店]

越前箪笥

職人の活躍により、守られ継承されてきた越前箪笥

 

越前市のJR武生駅周辺は、現在も市役所などの行政施設が集まるまちの中心部として市民の拠り所となっているが、今から1500年前の継体天皇の時代にはすでに、現在の福井県から山形県の一部にまたがる地域に、「越国(こしのくに)」と呼ばれる地域があり、その「越国」の玄関口として人や物資が盛んに往来するまちであった。

 

奈良時代の頃、現在の越前市のあたりは国府(こくふ:その地域の政治的中心地)が置かれていたため、さまざまな文化や技術が集まった。室町・戦国時代には朝倉家の府中奉行所が置かれ、指物師と呼ばれる人たちが朝倉家の茶道具を作り、あらゆる工芸技術の集積地となったことから、時の権力者たちに庇護されることとなる。国府のあった地に府中城を構え、不破光治・佐々成政・前田利家の府中三人衆をはじめ、多くの主君が入れ替わり立ち替わり入城して、職人たちの生活を守ったと言われる。

 

 

さらに江戸時代には、福井藩松平家の家老である本多富正が産業の奨励を行ったことにより、ますます多くの職人がこの地に集まり、指物・漆・金具が特徴である越前箪笥が栄える下地ができた。そして、幕末から明治中期頃には本格的な箪笥職人が活躍したことにより、今も越前市に残る「タンス町通り」が成立した。この存在こそが、伝統技術が現代に脈々と受け継がれている証でもあり、歴史の証明であると考えられる。

 

 

先人たちの想いを守破離の精神で共創する小柳範和 

 

木を組み、漆を塗り、飾り金具をつくる。越前箪笥の3つの技すべてをこなす職人は、今では数えるほどしかいない。
そのひとりが小柳箪笥店(おやなぎたんすてん)の4代目・小柳範和だ。1907年(明治40年)に創業した小柳箪笥店は、初代が旦那衆の指物、2代目が嫁入り道具の桐箪笥、3代目は建具や家具を得意とした。

 

 

伝統工芸士である小柳範和は言う。「それぞれが時代に即したものづくりをしてきましたが、共通しているのは“あつらえる”こと。使い手のために魂を込める姿勢は一貫しているんです」

 

伝統の技を継承しつつも、クリエイティブなものづくりを目指しており、木製の雑貨から家具まで幅広く手がける。根底には芸事の進化の思想をあらわす「守破離」の精神、すなわち、先人の技術の結晶である型を受け継ぎながらも、いかにイノベーションしていくかという、型破りの追求があり、それは使い手との関わり方にもあらわれている。

 

 

また、小柳範和は自身のものづくりに「共創」という新たなテーマを掲げ、従来型のオーダーメイドではなく、産地に足を運んで木を選び、実際の作業にも参加してもらうスタイルを提案している。思い出づくりが家族の絆をつくり、箪笥が宝物として受け継がれていく物語を形にしたいのだという。そして、「職人が思いを込めて作るものには魂が宿ると思います。魂が宿ったものには親から子に、そして孫へと渡り、捨てられることなく、また、使い手が変わったとしても、骨董やアンティークとして受け継がれていくと思います」と。

 

 

 

ただの箱ではない、箪笥という「人の縁」と「歴史」を紡ぐものづくり 

 
越前箪笥の精巧な指物の技も吉兆をあらわす金具の細工も、家や人を守る願いから生まれ、磨かれ、高められてきたものだ。「箪笥は、ただものを入れる箱ではなく、その家、その人、そのものの歴史だと思います」と語る小柳範和の言葉は、この地で箪笥をつくり続けた先人たちの想いそのもののように感じる。

 

 

「新しくあつらえる物には未来を見てほしい。だからこそ時間というベクトルをどれだけ長く残せるかを常に考えています」使い手と箪笥を結ぶストーリーを大切にしたものづくりのあり方は、職人や産地、担い手を含めた人との関わりをより深め、新しい縁を紡いでいくだろう。

 

 

 

BESPOKE

伝統工芸士 小柳範和とあつらえる芸術的キャビネット

 

 

越前箪笥の伝統を守り進化させる伝統工芸士 小柳範和が、その類まれなる技術と想いを継承しつつ、「守破離」の精神のもと生み出した新しいキャビネット。対話を重ねながら自分だけの一点物をあつらえる「共創」をお愉しみください。

 

 

伝統工芸士 : 小柳 範和 Norikazu Oyanagi [小柳箪笥店]

 

製 品 : 『OYANAGI』キャビネット

 

特 徴 : 伝統の指物技術と、全世界の銘木の魅力が融合した、新しいキャビネットを生み出しました。モノを入れるだけのものでなく、アートにもなるキャビネットとなっております。木色や大きさだけでなく、塗装、内部の仕様、ハンドルの仕様まで事細かにお客様の用途やご意見を伺いながら、お客様の為のキャビネットに仕上げます。

 

価 格 : 150,000円〜

 

製作可能サイズ : ご要望に応じて製作(要相談)

 

材 質 : 木・鉄

 

納 期 : 2ヶ月〜6ヶ月

 

 

ORDER FLOW

 

1.ご予約
オーダーフォームからご依頼の予約を承ります。

2.デザインのお打ち合わせ
ご予約を受付後、打ち合わせ日程を調整させていただき、当日はデザイン・素材・仕様についてのお打ち合わせをさせていただきます。遠方の方はオンラインでのお打ち合わせも可能です。

3.ご成約
伝統工芸士から内容、製作代についてのご連絡について、ご了承いただけましたら、ご注文の確定となります。 ご注文の確定時点で、製作代を頂戴しております。決済方法は、銀行振込・現金をお願いしております。

4.製作過程のご確認
工房もしくはオンラインにて、製作過程をご確認いただき、デザインの修正点がないかの確認させていただきます。

5.完成した製品のお渡し
工房、もしくは宅配便にて、完成した製品のお渡しとなります。
アフターサポートとして、壊れた場合の修理を有償で承ります。